「漫画ブリッコ」をネット検索すると、一番多くひっかかるのが、やはり「おたく」という単語の起源として取り上げられているものになります。
正直、「漫画ブリッコの世界」で、この部分を取り上げるのは気が引けていました。というのも、この単語は、その後あまりにも「成長しすぎてしまった」からです。
うかつに取り上げるのが正直、怖くもありました。
しかしながら、「漫画ブリッコ」のサイトをやっている以上、やはりこのことについて触れないのは、片手落ちのような気がします。
そこで、ここでは批判も予測しつつ、「『おたく』の研究」全文を載せることにしました。
「『おたく』の研究」は、ミニコミ誌「東京おとなクラブ」の「漫画ブリッコ」内での出張版「東京おとなクラブJr.」の1コーナーとして、中森明夫氏が連載をスタートさせました。
その内容は、当時人気だったアニメ「ヤマト」や「ガンダム」、「カリオストロの城」などに夢中になる若者たちを徹底的に揶揄したもので、当然のように「ブリッコ」読者からは猛反発を受け、3回で連載を中断させざるを得なくなりました。
(「『おたく』の研究―総論」は、江冶ソン太氏なる人物による)
しかしその後、この「おたく」という単語は徐々に浸透してゆき、インターネット時代の現在、日本の文化の一部を端的に表す語として、世界中で認識されるにいたっています。
ここでは、その「おたく」という単語の起源となる「『おたく』の研究」に「資料的価値」があると考え、全文を掲載しています。
改めて言うまでもありませんが、『おたく』の研究―総論 を除き、全ての文章の著作権は、中森明夫氏にあります。
もちろんこうした形での紹介に対して、異論をお持ちの方もいらっしゃると思います。
ご意見、ご感想、ご叱責など、掲示板の方までお待ちしております。