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Hapworth16での「かがみあきら展」ミニレポ


Hapworth16での「かがみあきら展」ミニレポ漫画ブリッコの世界報告が大変遅くなってしまって申し訳ありませんでしたが、10月1日に吉祥寺のギャラリー「hapworth16」で開かれている「かがみあきら展」に行ってきました。
場所は吉祥寺の「中道通り」を行ったところにあります。「アニメイト」のある道、といえばわかる方はわかるかも。
5分ほど行くと地下がレストランになった古いビルがあります。そこの301号室です。

小さな標識は一応ビルの壁に貼ってありますが、立て看板のようなものはないので、注意して歩かないとわからないかもしれません。


今回の「かがみあきら展」ですが、第1週=10/1・2、第2週=10/8・9、第3週=10/15・16の各週ごとに展示内容が入れ替わるとのことです。
第1週目は「あぽ編」となっていました。

入ってすぐのガラスケース内にはかがみ氏が残された手帳や絵コンテ、萩尾望都さんの漫画(「11人」?)模写やラフスケッチなどが並べられていました。
展示されていた原画は、「ワインカラー物語」のカラー原稿5枚、「漫画ブリッコ」表紙イラスト6枚(ただし、うち1枚は「ブリッコ」表紙ではなく、「鏡の国のリトル」裏表紙と思われる)、他に作品の一部やイラスト、「ワインカラー」単行本用書き下ろし4色原稿など、でした。
氏の生原画に触れるのは初めてでしたが、やはり印刷されたイラストとは比べ物にならないほど美しいです。
特に「ブリッコ」表紙は、誌面では派手な色の背景がついていたりキャプションがついていたりしていますが(雑誌の表紙という性格上やむをないのですが)、原画は全て白い用紙にセピア色のインクで丁寧に描かれた描線、ピンクの淡い彩色・・・と、イメージよりもずっと繊細ではかなげな印象でした。
また、「ブリッコ」表紙をはじめて飾った1983年11月号のイラストの女の子は髪型に大幅な修正が入っているのですが、それ以降はほとんどホワイトが入っていない。描線も流麗になってきていて、まさに「波に乗りはじめている」感じがよく現れていました。
一方「ワインカラー物語」のカラー原稿ですが、やはり20年を経てかなりの経年劣化が進んでいます。
ふきだしの写植は剥がれ落ち、おそらく蛍光ペンで塗ったと思われる一部の彩色は退色が進んでいます。こればかりはどうしようもないのかもしれませんが・・・。
今回の展覧会では、ポストカードの販売もしています。
価格は1枚150円。8枚セットで1,000円です。
今回の「あぽ編」に含まれないイラストがほとんどのため、スタッフの方に「このポストカードの図柄の原画は今後展示されるのですか?」と訊いたところ、「必ず展示されるとは限らない」とのことでした。


こちらはカラーイラストのもの。


こちらが白黒のポストカードです。

当日、ギャラリーに行く途中にTV局のカメラスタッフを引き連れた竹熊健太郎さんとすれ違いました。
おそらく↓のイベントに関連した取材だったのではないかと思います。
http://www.kichifes.jp/wonderland/

10/9には竹熊氏が中心となって「第2回吉祥寺アマチュアアニメーション映画祭」が開催されるので、「かがみあきら展」とあわせて見学していこうかと思っています。
たけくまメモ:【告知】10月9日に吉祥寺アニメ祭

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